こんにちは、kさんです。
いきなりですが、結論です。
タイトルにもあるように、今後マニュアル(MT)車の免許を取得する事は非常に難しくなります。
その理由を解説するのですが、世の中からマニュアル車を消したい、という国の意向を強く感じました。
おそらくですが、ほとんどの自動車学校で普通自動免許を取りたい!と入校しようとしても止められるかと思います。
なぜマニュアル (MT)免許がなくなる?
2025年4月1日に施行される道路交通法施行規則等の改正により、MT免許取得に必要なカリキュラムが変更となります。
表を挿入予定
このように、これまでは入校し1段階の場内走行は15回(内1回AT車)で修了検定を受けていました。
2段階になり、路上での練習も基本的にはMT車で走行します。
ですが、図を見ても分かるように、改正後は普通免許(MT免許)を取ろうとして通っていても、1段階の場内では、全てAT車による教習が行われます。
そして、2段階になると、路上走行は全てAT車で運転。
最後の4回の教習でMT車の構造や発進、停止の仕方を覚えてもらいます。
「正直、こんなのほぼほぼ無理!教える側も覚える側も無理!
というのが、素直な気持ちです。
これまで何度も教習生にMT車を教えてきましたが、たったの4回でMT車をマスターしようとするのは不可能に近いと思います。
私が勤めている会社の中でも、普通免許(MT車)の入校はお断りしようか、と話しているほどです。
それでは、4回のマニュアル車で何をするのかを解説していきます。
4回のマニュアル車走行の内訳
たったの4回のマニュアル車での指導内容について解説をしていきます。
1回目、発進と停止
2回目、坂道発進
3回目、断続クラッチ
4回目、S字・クランク
以上になります。
普通免許をお持ちの方や、MT車を運転した事のある方は分かるかと思うのですが、クラッチの繊細なコントロールをたったの4回でマスターするなんて不可能な事です。
教習生を使って実験した事はないのですが、いくら基本走行が出来ているからといっても、エンストの連発が目に見えています。
ここで愚痴をこぼすわけでは無いのですが、教習の実態を知らない方達が作ったルールだと思いました。
普通免許(MT免許)で通って不合格だった場合は?
これは公安委員会から渡された資料を元に、解説をしていきます。
卒業検定では、AT車を使用して路上での卒業検定を行います。
そして、場内(コース)に戻ってきてMT車に乗り換えて、場内での卒業検定を行います。
AT車では合格、MT車で不合格だった場合ですが、その教習生が望めば、AT限定という免許を取得する事ができます。
また、AT限定免許を取得した場合でも、再度自動車学校に通い、AT限定解除という教習を受けて再度卒業検定を受ける事は可能となります。
ですが、どうしてもいますぐに普通免許(MT)免許が欲しいという方はそうはいきませんよね。
AT車で合格、MT車で不合格だった方が、再度卒業検定を受けようとする場合には、1時間の補修(MT車)を受けてから申し込みをします。
ここで問題が発生。
再度卒業検定を受ける場合には、もう一度AT車で路上に出て卒業検定を受けなければなりません。
その後、先ほども解説したように、場内(コース)に戻ってMT車の卒業検定を受ける流れになります。
なぜ??と疑問が出るかと思います。
私たち職員もなぜ??と疑問です。
まとめ
ここまで読んでいただきましてありがとうございます。
半分くらいは愚痴のようになってしまったかもしれませんが、来年4月1日から実際に解説したようになってしまいます。
これから子どもを教習所に通わせる際、今のうちです!MT免許を取得させたいのであれば、早めの申し込みをすべきです。
また、仮免の取得時要件が、18歳以上だったのですが、これも改正により17歳6ヶ月と変更になります。
その記事については、情報が分かり次第すぐに記事を書く予定ですので、楽しみにしていてください。